便秘の時食べた物はどこへ行く?

B!

何日も便秘が続くと、食べたものは一体どこへ行ってしまったのだろうと不安に思う便秘持ちさんもたくさんいるようです。

毎日スッキリしていた経験のある人なら特にそう思うのではないでしょうか。

腸内に便が詰まって詰まって・・・いや~(絶叫)。

考えるだに恐ろしいじゃありませんか。

今日からゆっくり眠れるようにここで詳しくご説明しますね。

便の正体が意外

便秘の時食べた物はどこへ行くのかという疑問は便が何からできているのかということに関係があります。

便の約60%はなんと水分でできています。

あの見た目を考えると半分以上が水分だなんて意外かもしれません。どう見ても固形物ですからね。

しかしキュウリの90%以上が水分ということを考えると、便も水分が多いということが想像できるでしょうか。

比較対象が違いすぎるだろ~というツッコミは無視してと(笑)。

そして15~20%が腸壁細胞の死骸

腸内の細胞は24時間で新しい細胞と入れ替わり、古い細胞が便として排出されるのです。

10~15%が腸内細菌の死骸

水分、死骸、死骸と意外なものが続きますね。食べ物はどこにあるのでしょう?

残り5%が食べ物の残りかす

ようやく出てきました(ホッ)。

これが一番多くの人が思うであろう便の正体ではないでしょうか。便の内、食べ物の残りかすは1割にも満たないんですね。

なぜなら食べた物は栄養素に分解され、そのほとんどが小腸で吸収されるからなんです。

消化・吸収されない食物繊維などが残りかすとなって大腸に入り、便となるんですね。

私たちが思う以上に、便となる前に食べ物は体の中で吸収されているんです。

これで便秘の人は安心して便秘でいられるでしょうか?(いられるかっ!)

便秘が続くと怖いことに?

食べたものは小腸を経て大腸に到達し、大腸で便が作られるのですが、その後再び胃に食物が入ると腸にぜん動運動が起き、便意を催して排便となります。

しかし排便がないと当然便は大腸に残ったまま

その状態が長く続くと便からどんどん水分が吸収されて、便が硬くなってしまうのです。

便秘の時の便がカチカチなのは便から水分が抜けているからなんですね。

出せない便はどんどん大腸内にたまっていきます。

大腸の長さは約1.5メートルと長いので、たくさんため込むことができるのですね。

だから安心ではなく、たまり過ぎると手術が必要になる場合もあります。

ずっと便秘だったタレントの松本明子さんは便秘外来でレントゲン撮影をしたところ、肛門から胃の手前までギッシリと約4キロも詰まっていたそうですよ。

手術が必要な危険域に迫っていたそうで、怖いですね。

便秘が原因で口臭も

意外にも便には食べ物の残りかすが少ないことがわかりましたね。

しかし体に不要な便がたまり続けると、さまざまな悪影響が出てきます。

便秘が続くと腸内に悪玉菌がどんどん増え、有害物質が発生します。

すると腸壁から有害物質が吸収され、血中に流れ全身をめぐります。

そしてそれが肌荒れや吹き出物として現れたり、口からは便臭、体からも便臭がにおってしまうのですね。

口からうんこ臭はつらい。

ほかにもお腹が張ったり、食欲不振を引き起こしたりします。

たかが便秘とほうっておけないですよね。

便秘は食べ物で解消

私たちの体は食べたものでできています

ということは口の中に入れるものを意識すれば、多くの便秘も改善できるということですね。

便秘には食物繊維が効果的と言われます。

しかし食物繊維を多くとっているけれど便秘という人はいませんか?

それは食物繊維ならなんでも食べればいいというわけではないんですね。

食物繊維には水溶性食物繊維不溶性食物繊維の2種類があります。

水溶性食物繊維とは水に溶ける食物繊維のことで、便を柔らかくする働きがあり、わかめやりんご、バナナなどに多く含まています。

不溶性食物繊維とは水に溶けない食物繊維のことで、便のかさを増やす働きがあり、さつまいもやごぼう、ブロッコリーなどに多く含まれています。

すでに便秘の人は要注意!

カチカチ便の人が不溶性食物繊維ばかりとると、かえって便が硬くなってしまいます。

カチカチ便の人は便を柔らかくする水溶性食物繊維をとるのが大切なんです。

ダイエットなどで食事量が少なく便の量が少ない人は、便の量を増やす不溶性食物繊維をとるのが効果的です。

そして水分補給も大切

水分が足りていないと便も硬くなります。

朝起きたらすぐにコップ1杯の水を飲んで、腸を刺激しましょう。寝る前にも飲むのが効果的です。

食事の時もスープや味噌汁などの水分と一緒にとるのがおすすめですよ。

便秘の予防としては水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を1:2の割合でとるのがいいとされています。

まとめ

便秘の時には便はちゃんと大腸内にとどまっているんですね。ええ、宇宙には飛んでいきません。

食べた物のほとんどが小腸で吸収され、食べ物の残りかすは便全体のわずか5%とほんのちょっとです。

便の多くが水分とわかるとなんだか少し気持ちが軽くなりませんか(ならない?)。

便秘になったら普段食べるものを見直すのが大事だということですね。

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