食物繊維と言えばごぼうということで、便秘の解消にごぼう茶を飲み始めた人、これから飲もうかと考えている人は多いと思います。
しかし、飲んだ人の中には「効かない」という人もいるんですよね。
100人飲んで100人に効果があるものはほぼないと思うので、効かない人がいてもごく当たり前のことなのですが、なぜ効果のある人とない人がいるのでしょうか。
そこでごぼう茶が効かない原因を調べたところ、それなりの理由があったのです!
注意すべき副作用や口コミなどもご紹介していますので、最後までお読みください。
目次
ごぼう茶の効果
まずはごぼう茶がもたらす効果について見てみましょう。
ごぼうは野菜の中でも特に食物繊維が多いですが、ごぼう茶には水に溶ける水溶性食物繊維イヌリンが多く含まれています。
イヌリンは糖質の吸収を抑えたり、腸内環境を整える効果があるため、ダイエットや便秘の改善に役立ちます。
また、利尿作用もあるのでむくみが改善できるのです。
その他、ごぼうの皮の部分にはポリフェノールの一種サポニンが多く含まれ、抗酸化作用や免疫力の向上、余分な脂肪の蓄積の予防、血流の改善、若返りと多くの効果があります。
血流が良くなるので、冷え性にもいいんですよね。
普通は家庭で調理する時、ごぼうの皮の部分はむいてしまうと思いますが、ごぼう茶は皮ごとお茶に入っているので栄養をまるごと取れるんです。
カフェインは含んでいないので寝る前にも安心して飲めますし、妊娠中の女性でも飲むことができます。
サポニンとイヌリンは母乳をサラサラにする効果もあるので、乳腺炎予防になり、妊婦さんにとっては心強い味方となります。
副作用はある?
便秘改善にダイエット、冷えも改善できるとあっていいところだらけのごぼう茶ですが、副作用が起きる危険性もあります。
人によっては胃痛や下痢、頭痛が起きることがあるのです。
それはごぼう茶に含まれるサポニンが原因なのですが、摂りすぎることで副作用が出るんですね。
また、ごぼうには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれていますが、ごぼう茶になると水溶性食物繊維のみが残ります。
水溶性食物繊維は便を水分で柔らかくする効果がありますが、摂りすぎると水分が多くなりすぎ、下痢になってしまうことがあるんです。
アレルギー体質の人も要注意です。
ごぼうでアレルギーと思うかもしれませんが、ごぼうは花粉症を引き起こすヨモギやブタクサと同じキク科の植物なので、キク科の植物に花粉症の症状が出る人は、ごぼう茶でじんましんが出ることがあります。
またごぼうには強いアクがありますが、そのアクにより胃痛がしたり肌に湿疹ができる人もいるのですね。
アレルギー体質の人は十分に注意して少しずつ飲んでみるのが大切です。
効かないという口コミも
【あじかん 国産焙煎ごぼう茶】の口コミをみると、多くの人が良い評価をしていますが、「痩せない」「おいしくない」「効かない」というのも見受けられます。
やせない
下痢になった
効果なし
泥臭い
味は好みがあるのでどうしようもありませんね。
効果のある人とない人の違いは何でしょうか。次で見てみましょう。
ごぼう茶が効かない理由
ごぼう茶は便秘の改善を期待して飲む人が多いようですが、効果がなかった原因はいくつか考えられます。
【原因1】即効性はなし
ごぼう茶は健康食品に分類され、医薬品とは異なります。
すぐに効果が現れるというものではなく、飲み続けることで徐々に効いてくるのです。
そのため座薬や刺激性下剤のように即効性のあるものを使用したことのある人なら特に、ほんの1週間や1ヶ月ごぼう茶を飲んだだけで効果がなかったら、「あれっ?効かないな」となるんですね。
ごぼう茶は薬ではなく、ごぼうに含まれる成分によって体を整えていくものなので、即効性は期待できません。
なので、ごぼう茶の効果を期待するなら、長期にわたって飲み続けるのがいいのです。
【原因2】タンニン
ごぼう茶にはタンニンが含まれています。
タンニンは抗酸化作用や美白効果がありますが、緩い便を固くする効果もあるため、摂りすぎると便秘がひどくなります。
【原因3】食生活
口コミには「出るのはガスばかり」という人もいましたが、それは腸内細菌のエサとなるものが豊富にあることも原因です。
そのエサというのが脂っこいものなど消化の悪いものや食物繊維です。
食物繊維が便秘にいいと言っても摂りすぎがかえって良くない場合もあるんですね。
ごぼう茶さえ飲んでいればいいというのではなく、普段から消化の良い炭水化物を食べるのが大事です。
以上見てきたようにごぼう茶は即効性はなく、摂りすぎると便秘がひどくなったりします。
普段の食生活も気をつけながら、適量を飲むのが大切なのですね。
ごぼう茶の作り方
ごぼう茶は市販されていますが、家でも簡単に作れるので、節約のためにも作ってみてはどうでしょう。
作り方をご紹介します。
1.ゴボウは洗って泥を落とし、さきがけにする。(皮はむかない・水にさらさない)
2.ザルなどに載せて乾くまで天日干しにする。
3.フライパンで少し焦げるくらいまで煎る。
密閉容器に入れて保存しましょう。
後は急須に入れてお湯を注げばごぼう茶の出来上がりです。
1日に飲む適切な量と時間
ごぼう茶の適量といってもどのくらいが適量なのかわかりにくいかもしれませんね。
「ごぼう茶のあじかんショップ」を参考にすると
あくまでお茶ですので、制限等は特にございません。健康維持の為、麦茶・烏龍茶等の代わりに適量を長くお飲みいただくことをお勧めします。
やはり適量と出ています(笑)
要するにガブガブ飲むのもよくないので食後に1杯ずつ、1日3~4杯くらいを飲むのがいいでしょう。
ちなみにごぼう茶を広めたことで有名になった南雲先生は1日4~5回飲むそうです。
テレビや新聞広告で顔をご覧になった人もいるでしょう。
年相応に見えない若さで、私も初めて見た時はびっくりしたものです。
ごぼう茶は大量に飲むとカリウムの利尿作用によって、何度もトイレに行くことになるので、体調に合わせてご自身の適量を見極めましょう。
飲む時間も好きな時でいいのです。
カフェインが含まれていないので、寝る前に飲んでも大丈夫ですね。
まとめ
ごぼう茶は即効性がないので、ゆっくりと便秘を治したい人やごぼう好きな人には向いていますが、すぐにでも便秘を解消したい人やごぼうの風味が苦手な人には向いていません。
健康食品なので、誰にでも効果があるわけでもないのです。
それを踏まえてじっくり飲んだほうがいいですね。