キャンドルブッシュは多くの便秘茶やデトックスティーに含まれていて、お腹をすっきりさせるのに役立ちます。

今までこのようなお茶を飲んだことのない人は、キャンドルブッシュは馴染みのない言葉もしれませんね。

実際私もインターネットで便秘茶を購入してから、キャンドルブッシュというものを知りました。

キャンドルブッシュは便秘に素晴らしい即効性を発揮しますが、気をつけないと副作用の可能性もあります。

安心して便秘茶を飲むために、ここでキャンドルブッシュについての知識を身につけましょう。

キャンドルブッシュの成分と効果

キャンドルブッシュは別名「ゴールデンキャンドル」や「カッシア・アラタ」とも言われます。

インドネシアやスマトラ島に多く自生する黄色の花のマメ科の植物で、インドネシアでは美容やダイエット、かゆみや虫さされに利用されてきた生薬なんです。

古くから民間療法として利用されてきただけあってその成分もすごいです。

主な成分がこちら

ビタミン、ミネラル、リン、鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、セレン、フラボノイド

 

体に良さそうなものが一杯含まれていますね。

その他、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素も含まれており、いろいろな病気の原因となる活性酸素を除去してくれます。

フラボノイドも抗酸化作用があり、活性酸素を除去するので美肌効果があります。

さらに食物繊維はさつまいもの約20倍まれているんですよ!

ですから食物繊維が不足している人はキャンドルブッシュで手軽に摂れるわけなんです。

便秘が解消されるとほかにも嬉しい効果があります。

慢性便秘になると余分な脂肪分などが大腸にこびりつき宿便となるのですが、多い人で5~7キロもあると言われます。

想像すると怖いほどの量ですよね。

それでお腹がぽっこりする人が多いのですが、たまっていた便が出て便秘が解消されると、お腹がへこんだという人も多いです。

体にたまった老廃物が排出され腸内環境がよくなると、やせやすくなるんです。

そうして代謝がよくなると肌の調子も良くなり、肌荒れが治ったりするので、便秘が解消されるといいことづくめですね。

危険な副作用もある?

キャンドルブッシュは便秘解消にいいだけでなく、美容やダイエットにも効果的で、まさに女性の味方って感じですね。

しかし、気をつけるべき成分も含まれています。

それがセンナから抽出された成分「センノシド」です。

センノシドは腸を刺激して排便を促す下剤作用があるので、便秘の改善に大きな効果を発揮するのですが、摂りすぎると下痢や腹痛が起きる可能性もあります。

国民生活センターがセンノシドの過剰摂取に警告

キャンドルブッシュ入りのお茶を検査

「おなかがスッキリするという植物を含む茶葉を購入し飲んでいたところ、効果がありすぎる」という相談が国民生活センターに寄せられたのを受け、センターはキャンドルブッシュを含む15銘柄を調査しました。

引用 国民生活センター

その結果は次のとおりです。

全ての銘柄からセンノシドが検出され、約半数の銘柄は、カップに2、3杯の量を飲むことで医療用医薬品と同程度の量のセンノシドを摂取する可能性がありました。

15銘柄中13銘柄では具体的な一日摂取目安量が表示されていませんでした 。

多量に摂取した場合、下痢になる可能性がある旨の表示をしていた銘柄はなく、おなかの調子が悪い方、下痢の方は使用しない(もしくは医師等に相談する)旨の表示は、3銘柄にしかありませんでした。

これは平成26年に報告されたものです。

この頃は摂取目安量や緩くなる危険性について注意書きしているお茶は少なく、「効果がありすぎる」と相談をした人は過剰に飲んでいた可能性があります。

その後、販売者側は国民生活センターからの要望を受け、購入者に注意を促す文面を加えたようです。

現在は摂取目安量を明記

現在、ほとんどの便秘茶の公式サイトには

『1日1包を目安に、お茶の濃さや量はお好みに合わせて調節ください。1日の目安量以上に過剰摂取しますと、人によってはおなかがゆるくなりすぎる事があります』(モリモリスリム)

『飲みすぎるとお腹が緩くなることがありますので1日1包を上限(または目安)としてお召し上がりください』(桃花スリム)

などと注意書きがなされています。

ひどい便秘だからといって、カップ2、3杯と飲みすぎると、センノシドを過剰に摂取し、下痢などにつながるということなのですね。

ですから1日の摂取目安量をちゃんと守ることが大切です。

また濃く抽出することで、センノシドの下剤成分がより多く抽出されてしまう可能性があるので、最初は薄めに抽出し、効果がなければ少しずつ濃くしていけば問題ありません。

要するに加減が大切なのです。

便秘の程度は人によって違うので、薄めでも効果がある人もいれば、濃く抽出しないと効き目がない人もいます。

少しずつ飲みながら自分に合った適量や濃さを見つけましょう。

キャンドルブッシュは厚生労働省の食品区分において、食品として使用が認められているものです。

摂り過ぎなければ危険なものではないんですね。

キャンドルブッシュが向いている人と向いていない人

向いている人

弛緩性便秘の人

弛緩性便秘とは日本人に一番多い便秘で、腸の動きが弱くなっているため、便を押し出すことができない便秘のことです。

筋力の弱い女性や高齢者に多い便秘です。

センノシドが腸を刺激するので、弛緩性便秘の人に効果があります。

向いていない人

妊婦さんや授乳中の女性

キャンドルブッシュは妊婦さんや妊娠している可能性のある人、授乳中の女性は摂ってはいけません。

妊娠中にキャンドルブッシュを摂ると、子宮収縮を引き起こし、流産や早産となる危険性がありますし、授乳中であれば乳児に下痢が起きる可能性があるからです。

けいれん性便秘の人

けいれん性便秘とはストレスなどにより自律神経が乱れて腸がけいれんし、便が詰まりやすくなることで起こる便秘のことです。

このタイプの便秘は腸が過敏になり、ぜん動運動が強くなっているので、腸を刺激するセンノシドは効果がありません。

お腹が痛くなったりと逆効果なのでやめましょう。

妊婦さんや授乳中の女性、けいれん性便秘の人でも飲める便秘茶はこちらでご紹介しています。

まとめ

国民生活センターがキャンドルブッシュ入りのお茶を検査し、注意を促したのは、1日の摂取目安量やお腹が緩くなる可能性について明記されておらず、消費者がセンノシドを摂りすぎる危険性があったからです。

現在はほとんどのお茶にこれらの注意書きがなされているので、より安全に飲めるようになりました。

キャンドルブッシュは適量を守れば副作用は心配する必要はありません。

慢性便秘を放っておくほうが健康を害することになるので、食生活も見直しながらうまく便秘茶を取り入れましょう。

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