下痢を止めるために薬を飲んだのに、今度は便秘になってしまったという人も多いのでないでしょうか。
出過ぎるのもつらいですが、出ないのも苦しいものです。
下痢止めで便秘になった原因と対策をお伝えします。
目次
下痢止めを飲んで便秘になる理由
下痢になる原因はいくつかありますが、その一つが腸のぜん動運動が活発になり過ぎていることです。
すると便が腸内にとどまる時間が短くなり、便の水分が十分に吸収されないまま排出されるため下痢になるのです。
下痢止めの中には腸のぜん動運動を強力に抑制するものがあります。
ぜん動運動が必要以上に抑えられた結果、腸内に便がとどまる時間が長くなり、便の水分が吸収され過ぎて、便秘を引き起こしてしまうのですね。
ですから下痢止めは用量や用法は必ず守って飲むのが大切なんです。
下痢から便秘になってしまったら、食べ物を意識してみましょう。
便秘改善にいい食べ物
便秘の改善に役立つ食べものをいくつかご紹介します。
1.食物繊維
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、それぞれ違う働きがあります。
水溶性食物繊維は水に溶ける食物繊維で、便を柔らかくしたり、糖質の吸収をゆるやかにして、食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。
水溶性食物繊維が多く含まれている食品がこちら
不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維で、便のかさを増やし、腸のぜん動運動を促す働きがあります。
不溶性食物繊維が多く含まれている食品はこちら
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は1対2の割合でとるのがいいとされます。
食物繊維が便秘に効果的とはいえ、不溶性食物繊維ばかり摂ると便が固くなり、かえって便秘が悪化することがあるんです。怖いですね。
便がカチカチという人は便を柔らかくする水溶性食物繊維を摂るのが大切なのです。
2.オリゴ糖
オリゴ糖は腸の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるのに役立ちます。
次の食品に多く含まれています。
バナナ状の便が理想的とされるので、バナナが便秘にいいというのは覚えやすいですね(笑)。
3.乳酸菌
乳酸菌も腸の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるのに役立ちます。
次の食品に多く含まれています。
乳製品や発酵食品が多いですね。
乳酸菌は便秘だけでなく下痢にも効果があるんですよ。
以上のように便秘の解消に良い食べ物はたくさんありますが、同じものばかり摂らないで、まんべんなく摂るのが大切です。
排便の姿勢も意識しよう
トイレに座る姿勢も意外に重要なんです。
洋式トイレの場合、まっすぐ座っていきむ人も多いと思います。
便秘の時は「考える人」のポーズで踏ん張ると出しやすくなるんですよ。
「考える人」のような前傾姿勢を取ると、直腸から肛門につながる便の通り道が真っすぐになり、排便しやすくなることが明らかになっています。
頬杖をつくのはお好みでどうぞ(笑)。
和式トイレなら考える人にならないでも自然と前傾姿勢になりますが、洋式トイレでは意識して考える人になったほうがいいんですね。
下痢になる原因はさまざま
そもそもなぜ下痢になるのか見ておきましょう。
1.ストレスが原因
腸はストレスの影響を受けます。脳がストレスを感じると腸にも悪影響が出るのです。
ストレスが原因で下痢になるのは過敏性腸症候群と言われます。
ですからストレスを取り除くことが一番の解決法ですが、なかなか難しいですよね。
仕事や人間関係のストレスは生きていく上で切り離せないでしょう。
自分ではどうにもならないという場合は、心療内科で診てもらい、抗不安薬などを処方してもらうのも一つの方法です。
2.食中毒、ウイルスへの感染が原因
体内の毒素を排出するのに水っぽい下痢が続きます。
3.暴飲・暴食、消化不良が原因
揚げ物などの脂肪分の多い食べものは消化が悪く、下痢になりやすくなります。
4.冷たいものや牛乳が原因
冷たいものは腸の動きを異常に活発にし、下痢を起こしやすくします。
また牛乳に含まれる乳糖を分解する消化酵素を持たない人は、便の水分量が増えて下痢になります。
こうしてみると、ストレス以外は食生活に気をつければ下痢になるのを防ぐことができるのではないでしょうか。
下痢をしたときの注意点
下痢をしたときは腸が刺激に敏感になっているので、腸を通過する際に刺激を与える不溶性食物繊維は控えましょう。
そして、失った水分を補給するため温かいお湯を飲むのがおすすめです。
消化吸収の良いおかゆなどを食べ、油っぽいもの、刺激の強いものは避けたほうがいいですね。
腸を丈夫にする方法
下痢をよくするという人は腸が弱っているので、腸を丈夫にする生活習慣を身につけましょう。
いくつかご紹介しますので、日頃から意識してみてはどうでしょうか。
1.体を温めるものを摂る
冷たいものは腸を冷やし血行を悪くするので、腸の機能が低下し下痢につながります。
ですから体を冷やす食べもの、飲みものは避け、体を温めるものを摂るようにしましょう。
体を温める食べものには次のようなものがあります。
体を冷やす食べ物は次のようなものです。
2.食べすぎない
食べすぎは腸に負担をかけます。
一口ずつよくかんで食べることで満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐことができますよ。
味噌、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品、野菜中心の和食は腸内細菌を増やし、腸を整え免疫力を高めます。
また、水分が不足すると腸内の水分が少なくなり、腸の働きが低下するのでお湯など温かい飲み物を十分補給しましょう。
3.運動をする
軽い運動を続けると体の血行が良くなり、腸の働きがよくなります。
4.十分な睡眠を取る
腸を休ませるためには十分な睡眠も必要です。
5.ストレスを取り除く
脳がストレスを感じると腸もストレスを感じるので、ストレスは大敵です。
簡単なストレス発散法は大笑いすることです。
涙が出るくらい大笑いすると、スッキリしたことはありませんか。
笑うことで免疫力が上がり、体温も上がります。面白いことにたとえ作り笑いであっても効果があるんですよ。
笑ってはいけない場面ではともかく、いつも笑顔でいるのは体にもいいのですね。
下痢にも便秘にも効果的なお茶
下痢も便秘も摂るものである程度予防や改善はできますが、毎日意識して摂るとなると面倒な人もいると思います。
その点、お茶なら毎日続けやすいのではないでしょうか。
下痢にも便秘にも効果的なのがおつうじ屋の【するっと抹茶】です。
これに含まれる「グア豆」は腸内の善玉菌を増やし、短さ脂肪酸という特別な酸を作り出します。
その酸は便の状態を正常化するため、カチカチ便も柔らかすぎる便もちょうどいい具合に水分調節してくれるのです。
ノンカフェインなので子どもからお年寄りの方まで安心して飲めますよ!
便秘の私も飲んだことがありますが、抹茶が嫌いな私でも飲みやすかったんです。
水溶性食物繊維も豊富なので、カチカチの便の私にはちょうどよく、効果がありました。
下痢も便秘も嫌だという人におすすめですよ!
まとめ
下痢も便秘も治すには体に入れるものが一番大事だということですね。
どちらもつらいと薬に頼りたくなるかもしれませんが、常用すると体に負担をかけます。
自然なもので体をいたわるのがいいですね。