昔からアロエは「医者いらず」と言われ、キダチアロエを使ったアロエ茶は健康と美容によいお茶として飲まれてきました。
効能も多岐にわたり、その一つが便秘の解消なのです。
ただ注意するべき副作用もあって、妊婦さんを含め飲んではいけない人もいるんですよね。
「医者いらず」が「医者いるわ!」にならないためにも、危険性についてもしっかり知っておきましょう!
目次
アロエの特徴
アロエはアフリカ原産で500種類以上あると言われ、その多くはアフリカ大陸やマダガスカル島に分布しています。
日本には鎌倉時代に伝わったとされ、主にキダチアロエとアロエベラが食用や観賞用として栽培されています。
どちらも同じような成分が含まれていますが、アロエベラは食品、化粧品に苦味成分のアロインを含んではいけないため、アロインが含まれる皮を取り除いて使用します。
市販のアロエジュースやアロエヨーグルトはアロエベラを使用しているので苦味がないのですね。
一方、キダチアロエの場合は食品でも化粧品でもアロインを取り除く必要はないので、皮はむかずに使用するのです。
ややこしいですが薬機法(旧薬事法)でそう定められているんですよね。
そのためキダチアロエで作ったアロエ茶には苦味があるんです。
アロエ茶の成分と効果
アロエ茶には次のような成分が含まれています。
やたらアロがついた名前ばかりですが(笑)アロエ特有成分がそれだけ多く含まれているということですね。
それでは期待できる効果を一つずつ見てみましょう!
便秘の解消
アロエの主成分であるアロインや、アロエエモジンは腸を活発にし、排便を促す緩下作用(緩やかな下剤作用)があるため、便秘の解消に効果があります。
便秘が解消し腸内環境がよくなると、代謝がよくなるので太りにくくなってダイエットにも効果的なんですね。
胃腸病の改善
アロインやアロエエモジンはまた胃液の分泌を促し、胃を健康にする作用があるため、胃腸病の改善に効果があります。
またアロエウルシンには抗潰瘍作用があるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の改善に効果的です。
解毒作用
アロエチンには強い抗菌作用と解毒作用があるため、ニキビなどの吹き出物や風邪、肝臓病、二日酔いに効果があります。
美白効果
アロエチンはまたシミの原因となるメラニン色素の沈着を予防する働きがあるため、美白にも効果的なのです。
抗ガン作用
アロエチンとアロミチンは免疫力を高め、がん細胞の発育を抑える効果があります。
血糖値の抑制
アルポランはインスリンの分泌を促し血糖値を下げる働きがあるため、糖尿病の予防や改善に効果があります。
以上のようにアロエ茶には多くの効果があるとわかりますね。
副作用はある?妊婦さんは注意!
医者いらずと言われるアロエですが、妊婦さんは要注意です。
アロエ茶には医薬品の下剤として使用されているアロインが含まれているので、摂りすぎるとお腹がゆるくなったり、子宮の収縮や臓器の充血などの副作用が起きる可能性があるのです。
妊娠中ならば流産や早産になりかねませんし、生理中ならば出血過多になることもあるので、妊婦さんや生理中の人はアロエ茶は控えたほうがいいですね。
妊婦さんでも安心して飲める便秘茶はこちらでご紹介しています。
胃腸の弱い人も少なめから試したほうがいいでしょう。
アロエ茶は体を冷やす働きがあるので、冷え性の人も飲み過ぎには注意です。寒くない時でも温かいのを飲んだほうがいいですね。
アロエ茶にはカフェインが含まれていないので、夜寝る前でも安心して飲めます。
またアロインにアレルギー反応が出る人もいるので、発疹などが出たらすぐに使用を中止してお医者さんに診てもらいましょう。
おいしい飲み方
アロエ茶はかなり苦く青臭いので、そのままではおいしく感じられないかもしれません。
いくら体にいいと言っても飲みづらいと続けにくいですよね。そんな時は他のお茶と合わせたり、はちみつを入れることで飲みやすくなります。
それでも飲みにくそうなら茶葉ではなく、粉末のアロエを選ぶのも一つの方法です。
粉末なら牛乳や豆乳に混ぜて一気に飲んだり、料理に混ぜて食べたりと工夫ができますよね。
煮出す手間も省けて一石二鳥!面倒なことが嫌いな人にもいいですよ。
粉末なら健康・野草茶センターの【キダチアロエ100%パウダー】がおすすめです。
お試しの少量のものがあるので、とりあえずちょっと味を見てみたいという人にぴったりです!
まとめ
アロエ茶は味さえ気にしなければ、毎日飲みたい健康茶ですね。
便秘の解消にもいいですし、抗がん作用もあるし、長寿社会に生きる私たちにとって力強い味方になってくれそうです。
ですが、医者いらずとはいえ薬ではないので、誰にでも同じような効果が現れるというわけではありません。
あの人には効果があったのに私には効かないなんてこともあるんです。
あくまでも健康になれる手助けをしてくれるお茶として、長く続けるのがいいと思います。