リコリスは和名を甘草と言います。
甘草は漢方の生薬によく使用されているので、名前は知っているという人も多いと思います。
しかしどんな効果効能があるのかあまり知られていないのではないでしょうか。
リコリスティーにはダイエットや便秘の解消など女性にうれしい効果がいっぱいあるんですよ!
他に期待できる効果や成分、副作用についてご紹介しますね。
目次
リコリス(甘草)の特徴
リコリスは地中海や中央アジア、北アメリカなどに自生するマメ科の多年草で、名前の通り甘いのが特徴です。
その甘さはなんと砂糖の50倍もあるんですよ。
そのわりには低カロリーなので、ダイエットに役立つ甘味料としても使用されてきました。
どんな甘さかというと、人によってはコメやパンなどの甘みと感じるようです。
醤油や味噌など食品だけではなく、化粧品やシャンプーなどにも配合さています。
シャンプーなどの原料に甘草エキスと書かれているのをあなたも見たことがあるのではないでしょうか。
漢方薬で甘草の名をよく目にするのは漢方薬の約7割に使用されているほど、使用頻度の高い生薬だからです。
甘草は毒を解し、薬を調和させるのに使用されています。便利な生薬なんですね。
リコリスティーの成分と効果
リコリスティーには以下のような成分が含まれています。
では期待できる効果を一つずつ見てみましょう!
ダイエット効果
リコリスは脂肪を減らし、筋肉を増やす効果があります。
筋肉が増えることで基礎代謝が上がるため、痩せやすくなるのですね。
リコリスティーは低カロリーで糖分も0なので、ダイエット中の人の強い味方です。
肝臓の解毒
リコリスの主成分であるグリチルリチンは解毒作用があるため、毒素の排泄を促したり、肝臓を保護するのに役立ちます。
胃腸の機能を高める
グリチルリチンは胃腸の粘膜を保護する作用もあるため、胃潰瘍などの症状の改善に役立ちます。
去痰作用
グリチルリチンには咳を鎮め、痰を取り除いたり、喉の痛みを和らげる効果もあります。
この効果のためか、ドリカムの吉田美和さんもステージで愛飲しているそうですよ。
美肌効果
グリチルリチンは炎症を抑え、肌荒れやニキビを軽減する効果もあるため、美肌効果が期待できます。
またリコリスティーに含まれるフラボノイドはシミやそばかすの原因となるメラニンの合成を抑えるため、美白効果もあるんですよ。
アレルギー症状の緩和
グリチルリチンには抗アレルギー作用もあるため、花粉症などのアレルギー症状の緩和に効果が期待できます。
便秘の解消
グリチルリチンには腸の調子を整え、緩やかに便通を促す作用もあるため、便秘の解消に効果的です。
更年期症状の緩和
リコリスティーには女性ホルモンのエストロゲンに似た成分「イソフラボン類」が含まれています。
イソフラボンは大豆に含まれていることで有名ですね。
エストロゲンが減少すると、ほてりやのぼせなどの更年期症状が現れます。
そのためエストロゲン様物質を摂ることで、ホルモンバランスを整え、更年期のつらい症状を抑えるのに役立つのですね。
ストレスの解消
リコリスティーは神経を安定させる効果もあるため、ストレスを軽減してリラックスするのに役立ちます。
ストレスはさまざまな病気を引き起こすので、あまりため込まないことが大切です。
以上のようにリコリスティーには多くの効果があることがわかりますね。
副作用にも注意!
リコリスは多量に摂り続けると血圧を上昇させ、高血圧、むくみ、低カリウム状態を引き起こすことがあります。
そのため長期の飲用と多量の摂取は避けてください。
リコリスの1日の限度量は7.5gと言われます。
甘草が含まれる漢方薬を飲んでおらず、1日に何杯も飲まなければ過剰摂取にはならないでしょう。
リコリスティーには茶葉のものとティーバッグのものがあるので、とり過ぎが気になる人は何g入りと決まっているティーバッグの方を購入するといいですね。
リコリスティーにカフェインは含まれていませんが、妊娠中の過剰な摂取は早産の危険性がある上、子どもの知能に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊婦さんも控えてください。
授乳中の人も避けたほうがいいでしょう。
気になるようならお医者さんで確認することをおすすめします。
まとめ
リコリスティーと聞くと、馴染みのないハーブティーの感じがしますが、実は甘草として私たちの身の回りに多く出回っているものなんですね。
漢方の生薬としてよく利用されているくらい体に良い植物なので、飲みすぎないように注意しながら取り入れてみてはいかがでしょうか。
便秘の解消やダイエット効果、更年期症状の緩和など、女性にうれしい効果がいっぱいです。
リコリスティーだけで飲みにくいようなら他のハーブティーとブレンドして楽しむのもいいですね。